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ご卒業おめでとうございます。私はいい年で、いろいろな学校を卒業される皆さんに「これからは社会の荒波に・・・」と上から目線で言いたいところですが、本当には「荒波にならないように・・・」と言いたいです。
現在は、つらい状況ですが、だからこそお互いが「ねぎらう」「感謝する」ことではないかと思います。
例えば「駄目じゃなかいか~。」「貴様失格だ」などと、「叱咤激励」の名の下、正当化して、浴びせかけ、傷つけるのではなく。
「お互い辛いよね」「何とかこの難局を共に乗り越えていこう。」「君の力が必要なんだ」「ありがとう・・・」という言葉がけを若者、年長者、問わず掛けあっていけることが、組織で、そして社会全体で「厳しい社会の荒波」を乗り越えるためには必要なのだと感じています。
言葉一つで人間は180度変わります。言葉はそれほど大切なもので、そうすることで難局を乗り越えようとする「勇気」が出るのです。
いつか皆さんが年長者になったときにはこのような社会になっていてほしいと思います。そうすればどんな厳しい状況に社会が置かれていようと、それを乗り越えていける「勇気」を皆が持ち合わせることになります。そしてお互いが許し合えるような、そんなことも思います。
年長者として、そのようなことを反省しつつも定年まで今後残された年月頑張っていきたいと思います。